ダイヤロン 四畳半の取組み
Diaron Sustainable efforts
YOJYO-HAN/a four and a half tatami mat Activity
「起きて半畳、寝て一畳」の言葉にもあるとおり、
畳は人間の生活尺度を基準に作られてきました。
「四畳半」は、茶室の洗練された空間から、
人と人が向き合い、生活をし、出会い、団欒をおくるためのもっとも小さな部屋。
今まで当たり前のように行ってきた畳事業を通じた持続可能な活動に加えて、
無理をせず手の届く範囲でできることを行う。
製造業の主たる責任「つくる責任、つかう責任」を
ダイヤロンの特徴である縁無し半畳のシンボルとしました。
独自の持続可能な開発目標(SDGs)として、
千年以上続いてきた畳の歴史を、次の千年に向けて積極的に取り組んで参ります。
LED照明の積極利用 / エネルギー利用の工夫
ダイヤロン では2020年より工場内全ての照明をLED化しています。これにより時間当たり、1kg/hのCO2排出量の削減。以前と比較して23%の削減率を達成しました。
100% リサイクルの畳芯材とカーボンニュートラル
畳の芯材となるインシュレーションボードは100%リサイクル品を使用しています。
原料は木の繊維を水とともに過熱して合成樹脂をボード上に形を変えて乾燥させたものです。畳製造の際に出るボードの端材を分別して必ずリサイクルすることにより再生可能エネルギーの導入、カーボンオフセットの活用、省エネの徹底をすることで、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味するカーボンニュートラルに積極的に取り組み、植林の推進と貢献を目指します。
また、極薄畳や厚畳に使用するMDF(中繊維質板)も「間伐材」や「端材」を有効利用した木材を使用しており、サスティナブルでエコな建材です。
地域への取組みとパートナーシップによる相乗的な社会貢献
ダイヤロンの工場のある埼玉県はこども食堂のネットワーク創出に積極的に取り組んでいます。2021年には工場に隣接する久喜市のこども食堂に樹脂製畳を提供し、環境に優しく衛生的な床面を無償提供しています。こども食堂とは、地域住民や自治体が主体となり、無料または低価格帯で子どもたちに食事を提供するコミュニティの場を指しています。 貧困のない世界の実現に向けて、身近な地域への取り組みをしていきます。
また、畳製造においても、より規制の強い『欧州REACH規則』に対応した素材使用を積極的に行う海外の製造メーカーとパートナーシップを結び、廃棄する際に出るCO2の削減や人々の健康や環境保護にも積極的に取り組んでいます。
働きがいのある工場の魅力・男女平等の雇用
製造業界の男女雇用比率は7:3といわれています。ダイヤロンでは千年先の畳のあり方を探求する中で、能力やスキルに基づき性別に偏りなく未経験からでも短期間で製造に関わり、就労が可能な方法で職人を育てる登用制度の構築に努めています。
働きがいを感じ、ディーセントワークを促進する職場を目指し、2022年より社内規定を見直し、子育てや介護をする従業員に配慮した支援制度を導入。社内では1on1 Meetingを通して、過去には閉鎖的にみられて来た畳業界の雇用形態の刷新を目指し、日々より良く働きやすい環境づくりを目指しています。